『妖鬼海産都市 −ユメミナト−』とは?

 オリジナルサウンドノベル『妖鬼海産都市 −ユメミナト−』。
五年ほどぼちぼちやりつつようやく、完成販売までこぎ着けたわけですが。

しかしながら、初見の方はいまいちどんなゲームかわからない、ていうかサイトをずっと見てる人でも中間報告とか内輪のノリだけでゲーム内容わかんないって方も多いのではと思います。

そこで、この作品についてQ&Aから、製作秘話まで色々と解説していけたらって思います。





 Q.「妖鬼海産都市 −ユメミナト−」ってどんなゲーム?

 ゲゲゲの鬼太郎で有名な某市が舞台で妖怪を題材にしたサウンドノベル。選択肢は無しの一本道です。

映画の専門学校に通う主人公が地元のT県S市を舞台に、妖怪を題材にした怪奇映画を撮ろうとする。
しかし、撮影中に実際に怪奇現象が起こり始め、襲い来る妖怪たち相手に戦うことになる……というストーリーです。

イベントCG枚数は55枚。シナリオは1メガバイトで原稿用紙換算で約1450枚になります。





 Q.妖怪モノとか伝奇モノって同人ゲームでは超絶にありふれた題材だけど他にはない売りってあるの?

 ひどいことをおっしゃる……確かに妖怪モノというのは使い古された題材ではあるが。

売りといえるかはわかりませんが、自分的にシナリオなど書く上で意識した、影響を受けたのは「ゲゲゲの鬼太郎(三期)」「忍者戦隊カクレンジャー」「地獄先生ぬ〜べ〜」の3つなので、この辺りの作品が好きな人は楽しめると思います。

まあ影響を受けたというより、自分の中の妖怪モノの原点がこの3つなわけですが。

 妖怪のデザインは水木しげる氏のを元に、ぬ〜べ〜の漫画見ながら考えたよね。

 シナリオのレベルに関しては作り手側から客観的な判断は下し辛いですが、制作期間が五年と長期であり、その間にシナリオの推敲&修正を定期的にしていたのでそこそこ高いのではと思います。
時間をかければ良いモノというものでもないですが、期間を置いて改めて読み返すことで書いた当初は見えなかった荒が見えてくるというのは確実にあるので。

あと舞台になるのはうちの地元で背景写真とかもほぼ自分で撮ったものなので、地元の人間や観光で来たことある人は「ここあそこだ(^o^)」みたいな楽しみ方もできるかと。

 地域密着型ですな。

 映画制作を主人公たちがするんですが、そういう経験って無い人が多いと思うので目新しいんじゃないかなと思います。私は自主映画撮ったりしてたので描写としてはリアルです。最近も妖怪を題材にした短編を撮りました。

 さりげなく関係ない映画の宣伝をするんじゃない。

 売りというか、他と違うであろう点はだいたいこんな感じになります。





 Q.女の子多いけどギャルゲーなの?

 サンプルCGとかで女の子ばっかりあげてることもあって、ギャルゲーとかエロゲーと勘違いされることが多いですが、まったくそのようなことはなく、内容的には厨二系バトルモノです。
妖怪相手の熱いバトルがメインです。

ただし、所謂萌えとかお色気要素もあります。比率で言うとだいたいバトル6、萌えエロ2、ホラー1、グロ1、くらいです。

サンプル的なモノ。

バトル


萌えエロ


ホラー


グロ


 とまあ、この程度のもので、エロもグロとそんなガチではなく大したものではありません。
ちなみにサンプルとかで女の子が多いのはpixivとかだとオリジナルは女の子じゃないと閲覧稼げないからです。

 クズすぎる。





 Q.女性キャラが巨乳ばっかりだけど作者はおっぱいジャンキーなの? おっぱいドランカーなの?

参考
   

 ひどい質問だ……。えっと、決して巨乳好きとかではないです。
ただ、お姉さま系キャラは好きです。お姉さまっぽさを出そうと思うと、スタイルを良くする必要があり必然的に巨乳にね。
おっぱいジャンキーでも、おっぱいドランカーでも、おっぱい独裁者でもありません。
私は女性の身体の部位では乳より脚の方が好きですので。

 ちなみに私は腰のラインが好きです。






 Q.「妖鬼海産都市 −ユメミナト−」なんていうややこしいタイトルなのは?

 厨二系バトルものなので、中二病っぽさを追求してみました。
ちなみにタイトルは「ようきかいさんとし」と読むのではなく「妖鬼海産都市」で「ユメミナト」と読みます。
「超電磁砲」と書いて「レールガン」と読ませたり、「伸縮自在の愛」と書いて「バンジーガム」と読ませるのと同じ感じです。

ユメミナトというのは舞台にした地元にある「夢みなとタワー」から。





 Q.なんでT県S市なんていう微妙な伏せ字なの?

 まあ、誰が聞いても鳥取県境港市ってわかるよね(笑)
鳥取県境港市でもよかったけど、何か地元そのまま名前出すのはちょっとこっ恥ずかしい感じが。
ついでに、製作開始が五年前ということもあり、今の境港市と変わってしまった部分も多々あるので、あくまで境港ではなくS市ということで。





 登場するキャラクターについての紹介。




 主人公の鵲迅。モデルは私自身です。
映画学校に行っていた際、シナリオの講師が「最初は自分をモデルにした主人公で話を書くのがいい」と言っていたところからそういう方向でいこうということに。
作者が自己投影してるキャラっていうのは痛いというのもよく聞きますが、まあ、物語のキャラクターというのは多かれ少なかれ、作者自身の自己投影は絶対入ってるものだと思います。
暗い性格、特撮映画オタクで理屈っぽい非リア充系男子です。これはひどい。

しかし、ストーリーの展開や設定等もあるので、まったく同じというわけではないです。
時々カッコよかったり、非リアのくせに女の子が周りにいっぱいいたりという部分は誇張です。







 主人公の友人、山岸赤夏。
主人公と同じコンセプトで、モデルはオセロット114です。

 服のセンスまで俺と同じにするとは。







 メインヒロインの鈴木瑠璃。
主人公とは昔からの知り合いで、高校時代は演劇部に所属。
彼らの撮る映画で主演女優を務める。

ちょっと天然な性格。ポニーテールなのは完全に作者の好み。
主人公二人と違って外見性格共にほぼオリジナルだけど、ちょっとだけ性格は知り合いを元にしていたり。







 主人公と赤夏の中学時代の先輩。御手洗真尋。
オセロット114の趣味で「眼鏡のお姉さまキャラが欲しい!」ってところから出来たキャラクター。
知的で色っぽい大人のお姉さまで、割と重要な役どころの人です。

 眼鏡お姉さま、ヒャッハー!







 主人公の妹。鵲友希英。
インドア派で漫画家志望の引きこもり。兄貴に対してツンデレでよく蹴っ飛ばしたりしている。

世間は妹萌え、ツンデレ萌えがブームだね、ってことでツンデレ妹キャラを出そうという話に。
私もオセロット114もリアルに妹がいるので、妹萌えはあまり範疇外ですが、単純にこういう子、可愛いよね的な感じで性格付けなどを。







 ヒロインの瑠璃の友人。谷島亜紀。
サバサバした男勝りの性格で、SF映画が好き。

完全に作者の好みから生まれたキャラです。
他のキャラクターがプロットを考える際に、物語に合わせて必要とされて作られたキャラなのに対し、完全に好みで入れたある種お遊びキャラだったので自由に動かせました。
しかし、途中でシナリオを進めていくうちに、メインに食い込んでくる形に。その辺りは実際プレイしてみてください。




 この面々が萌えあり、バトルあり、ホラーありの真夏の物語を作り上げていきます。
全体的なキャラデザとしては、アニメやゲームのキャラにありがちな奇抜な衣装や髪型は避けて、割と現実に即した感じでまとめたつもりです。





 人間以外のもの、登場する妖怪について。

 全部を紹介するとネタバレも含んでしまうので、一部を紹介します。







 河童。全体的にちょっと気持ち悪い感じに。
河童っていうと細い感じのイメージがありますが、相撲が強いとかいう話なのでけっこうガタイの良いデザインにしました。







 一反木綿.。
一反木綿といえば、鬼太郎のが有名ですね。初期にキャラデザした際に、あまりに水木氏のデザインに似てるので、ちょっとオドロオドロしい感じに変更を。







 化け猫.
猫耳女性という感じで萌えを狙ってみましたが、あんまり萌える感じにはなりませんでした。
でもこれはこれで良いんじゃないかなと、作者的にはけっこう気に入っているキャラです。





 作品の解説は以上です。より詳しくは、実際にプレイしてお確かめください。

 興味を持っていただけたら、とりあえず体験版だけでもやってみていただけたら幸いです。




体験版





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